同族企業のルール

国家には憲法があり、従業員には就業規則、スポーツにはスポーツマンシップとしてのルールがあります。

同族経営に関わる親族どうしの守るべきルールが存在しないのは不自然と言わざるを得ません。

親族憲章

親族憲章は最近では知られるようになりましたが、まだまだその認知度は低く、呼称も家族憲章・ファミリー憲章・家族統治・ファミリーガバナンスなど様々です。
親族憲章の定義は創業家として、会社所有のあり方が、経営に関わる親族どうしが世代を超えて守るべき理念、ルールを取り決めたものと認識しています。

昔は家父長的家族制度

かつては日本の伝統とされる家父長的家族制度が存在しました。
それは創業家の掟、家族が守るべき行動規範や規律などが、しっかり明文化されており、遵守し継承してきました。
しかし、男尊女卑を強調する部分や封建的で民主主義に背くとされ、戦後の民法改正により消滅しました。

親族と企業の統治システム

昨今、オーナー経営者が直面する課題の1つに、「親族どうしの感情的な摩擦」が例外なく挙げられます。
それを解決する手法の一つがルールの明文化なのです。
ディスカッションにより、ルールを決めて、内容を明文化し、合意のうえ遵守する。
そして、再度話し合い、改善していく機会がコミュニケーションの場となり、その基軸となるのが親族憲章なのです。
今、かつての家父長的家族制度に代替される親族と企業の統治システムとして親族憲章が次第に注目されるようになり、それを導入する動きが同族企業の間で広がりを見せつつあるのです。