親の会社へ初出社。気をつけたい3つのこと

2020.07.28

後継者のみなさん、

初めて親の会社に出社する日をどんな面持ちで迎えたでしょうか。

この後継者が初出社する日は、人生の中でも特別な日です。

保育園児や幼稚園児が初登園する日は、人生で初めて社会という大海原に参画する日です。

後継者にとってその日は、波乱の幕開けの第一歩ですよ。

 

今日は後継者が初めて親の会社に出社する日について書きたいと思います。

 

私の出社初日

私の初出社は、やっぱり緊張しました。

第一印象は重要だろうと思い、服装は濃紺のブレザーにボタンダウンの白シャツ、レジメンタルのネクタイでした。

これが普通だと思っていたのですが、周りからはピッカピカのお坊ちゃんに見えたそうです笑

作業服の現場の社員からすればかなり浮いたやつだったのでしょう。

作業服で行けば行ったで、初日なのに常識がないとか言われるでしょう。

結局何を着ようがどう振る舞おうが、何か言われると予測はしていたので、

清潔感だけは気をつけようと意識しました。

他のことは気にしないのが一番です。

新入社員向けオリエンテーションのようなものが当時なくて、就業規則を渡されてひたすら読んでいたような1日でした。

文句を言わず、ただ沈黙を守り続けました。

余談ですが、この退屈な経験から、今は新入社員の初日は分刻みのスケジュールで濃厚な1日に仕上げてます。

 

後継者の初日のゴール設定

これから待ち構える波乱の長い旅路の初日をあなたはどう過ごしますか?

たまに出社初日に熱く所信表明のような事を語って、積極的に現場に入ろうとする後継者を見かけますが、

人材不足で困ってる業界ならいざ知らず、あまり最初はロケットスタートはよろしくないとお伝えしてます。

世界最大の自転車レースのツールドフランスをご存知でしょうか。

23日間の日程で行われる合計距離が3300km、高低差2000m以上という起伏にとんだコースを走りぬきます。

そのスタートは拍子抜けするほど穏やかで隣の選手と談笑しながらゆっくりやってます。

先が長いので、初っ端から頑張っても消耗して持たないというのを理解してるからです。

だらだらのんびりとは言いませんが、

今日のゴールを設定し、その小さなゴールに届く事を淡々とやっていく。

所詮、後継者がその日どれだけ頑張っても会社に貢献できる事なんてたかがしれてます。

後継者のその日のゴールは社員全員に知ってもらう事。

そのゴールが完了し、就業終了のチャイムが鳴ったらさっさと帰宅しましょう。

 

これからの後継者人生は長い。

余裕を持ってスタートしましょう。

 

後継者がよくやる初日の失敗

初日に後継者がよく失敗するのが、

自分を必要以上に大きく見せようとか、

舐められないように強気でいこうとか、

友好的にフレンドリーに振る舞うとか、

これ全部アウトです。

これから始まる長い旅路に余計な粉飾は不要です。

自然体でいきましょう。

でも、最低限やっておきたい事があります。

私が心がけたこれだけやっておけば間違いない3つをお知らせします。

 

  1. 1分間スピーチを用意しておく
  2. おとなし過ぎるくらいおとなしい方がいい
  3. できる限り社員全員に挨拶する

 

①1分間スピーチを用意しておく

よほどの会社でない限り、朝礼や入社式で社員の前で自己紹介をすることになります。

社員全員がいつもとは違う目線で食い入るように聞きます。

ここで外せないのが60秒で自分の価値を伝えることです。

あまり熱くならないように気をつけて下さい。

話の内容が入らず、熱血でめんどくさいやつと印象付ける結果になりかねません。

60秒で自分の価値を伝えるには

  1. 最初の10秒は興味喚起(フックをかける。おっ、この人の話を聞きたい!)
  2. 次の10秒は仕事内容(今まで何をやってきた人なのか)
  3. 次の35秒はあなたにとってのメリットやビジョン(実績とこれからしたいこと
  4. 最後の5秒は行動要請(是非、お声がけください!)

難しい専門用語やヨコモジ用語は避けて下さい。

わかりやすくシンプルに淡々と話しましょう。

 

②おとなし過ぎるくらいおとなしい方がいい

実はこれが意外と重要です。

余計な刺激を与えない、と意表を突くということが大切なんです。

往々にして社員は新しい行動や環境を好みません。

本能的に新しく入って来た人間を自分たちのコミュニティーに相応しいかどうか吟味します。

後継者なら言わずもがなの排除組に置かれます。

経営者側の人なのでもうこれはしょうがないです。

そして、心理的に年齢や役職に関係なく、自分たちより上の立場の人と認識されます。

無意識からくる抑えつけられる感覚から意表を突いて「思ってた感覚と違う」を感じてもらうのが重要です。

最初は頼りなくて支えてやらないといけないと思わせる感覚が大切なんです。

 

③できる限り社員全員に挨拶する

当たり前でベタ過ぎるのですが、

明らかに自分より年下の社員に自分から挨拶するのは気が引けることもあるかもしれません。

後継者や経営者のようなカテゴリーを超えた人として共感してもらえれば、

これから後継者が躓いたり困った時に助けてくれるのはあの時の若い社員かもしれません。

繰り返しますが、後継者の今日のゴールは社員に知ってもらう事。

媚びへつらったりいつも以上の自分を演出する必要はありません。

これからお世話になりますという意思表示は明確にする。

それが挨拶なのです。

日常の自分を偽っても1ヶ月が限界。

自然体で振る舞うので良い。

ただ最初の1日だけは大人しくしていよう。

そしてじっくり周りを観察する。

 

いかがでしょう。

大海原に出航する後継者の初日にやるべき3つのこと。

 

1分間スピーチで自分を知ってもらう

刺激してはいけないおとなしくしておく

低姿勢で挨拶する

 

憎めない可愛いやつと思ってもらえれば、今後の後継者の旅は険しくとも誰かが支えになってくれるでしょう。