用心深い楽観主義者

2020.10.19

「たまちゃんは強いから」とよく言われます。

実はそうでもないんです。私が強く見えるのは、「コワモテ(強面)」のせいです。色黒で天然パーマ、どちらかと言うと筋肉質な方なのでゴツゴツした感じですから強く見えるのでしょう。

ふらっと立ち寄る小料理屋や居酒屋のマスターからは「お仕事は建設業ですか」と聞かれる。初対面なのに申し合わせたかのように同じ事を言われるのは偽りのない強そうでガテン系な印象なのでしょう。

基本的に私は気が小さくて臆病で、余計な事を気にする性格なので、いつも何か行動してないと落ち着かない。無意識ですが、何かのリスクに備えて行動しているようです。

もともと強い人は何事にも動じることはなく「まぁ、なんとかなるやろ」と開き直ることができる人。必要最小限の資源や知識で何とか乗り越えちゃう人。いませんかそう言う人。それが本当に強い人。

私は年間、約200冊の本を読みます。映画も新旧合わせて50本は鑑賞します。強面のガテン系からは想像できないのか皆さん一様に驚かれますが、何もインテリであるとか博学であるとかそういったことを喧伝したいのではなくて、何か行動しながら刺激を受けていないと不安に押しつぶされそうで怖いんです。読書にしたって理論や知識で武装することで恐怖から一時的に逃げているだけなんだと思っています。

このようにいつ来るかわからないリスクに備えて行動するという理屈で考えていないと乗り越えられない私のような人間は決して強くはないと思うのです。

「自分は強くないから。。」と諦めているあなたも大丈夫。

会社や人間関係の状況を変えたいと思うけど、「やりたいけど、できない」と言っている人は、実はそんなに深く悩んでいないのです。絶体絶命の状況におかれた場合、動物的な生存本能が働きます。それが生きるための選択。つまり、本当に変えたいとか何とかしたいと思ったら自分を守るために、人は必ず何か行動を起こします。

でも「変えたいけど、一歩踏み出す勇気がない」「時間がない」「次年度からやろう」くらいの気持ちだと、本当はそこまで追い込まれていないのだと思います。

以前、「サンクタム」と言う映画を観ました。2018年にタイの少年サッカーチームが水没した洞窟の遭難事故を連想させる作品で、未開の洞窟を探検していたダイバーチームが、台風による浸水で出口が塞がれてしまった洞窟からの脱出を図るというサバイバルです。絶体絶命に直面したダイバーが「救助を待つか脱出するか」の選択に迫られ、ダイバーの一人が「期待して良かった事は一度もない」と言い残し、僅かしか酸素が残っていないボンベを持って自力で脱出し出口を見つけます。

自分を守るために、今おかれている状況を変えるとか、何か行動を起こすと言うことは、必ずある程度のリスクを伴います。100%安全な選択なんてありません。

不慣れな状況で新しい選択を迫られる時は、誰もが失敗を恐れて、客観的な正解を求め、誰かに決めてほしくなる。でも他者の意見を参考にしても、最終的な自分にとっての正解は、その時々で自分が納得できる選択をするしかないのです。

未来の自分は呑気なもので、あれは失敗だったと悔やむよりも、結局あれで良かったんだとなぜか正当化するような思考になっている自分に気がつくものです。

そう考えると、何かを決断するためには強い人であることよりも、用心深い楽観主義者でありたいと思います。