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耳の痛い話を平気でする社員

2021.06.02

社員

私が会社を去って3年が経とうとしている。

先日、風のうわさで聞いた。

信頼していた社員が会社を辞めた。

彼女が会社を辞めた理由は、

経営者との衝突。

正確に言うと、経営者を取囲む役員との衝突だ。

表向きの退職理由は「水耕栽培で起業する」と言っているらしい。

ホンネを避けて、退職理由をほのめかすのは、

もう真正面から口論することを彼女自身が放棄したんだ、と思う。

惜しい社員を失ったものだ。

うまくやれば何かを変える力を持っている人財なのに。

忖度しない社員

彼女は、「忖度しない子」だった。

地元の信用金庫出身で基本的には真面目、いや真面目すぎるのかもしれない。

自分の所掌範囲の業務は勤務時間内にしっかり卒なくこなす。

時間にも正確で、早めに出社することはあっても、

遅れることはない。

終業時刻の17:30の5分前くらいからサッと立ち上がって、

事務所内のゴミ箱を片付け出す。

17:30と同時に「おつかれさまでしたー」と退社する。

就業規則に記載された事項を正確に遵守している。

間違ってはいない。同僚がその場で仕事をしていようが、

先輩が顧客と電話の最中であろうが全く忖度しない。

でもね。なんか違うのよ。空気がね。

間違ってないけど相談してね

さて、彼女は、言いたいことは、誰かれかまわずズバズバ言う。

事後承諾で勝手に行動してしまうあたりは閉口するしかない。

しかし、これらの傍若無人と思われる発言や行動は。

どれも間違ってはいない。

むしろ、かつて経営者であった私が気が付かないといけない。

そんな事はしょっちゅうあって、優秀な敏腕経営者の諸氏であっても、

ほんの些細なことには気付かないで、

あとで注意されることはある方は少なくないのではなかろうか。

だけど、なんか引っかかる。

わかりやすく言うと、ひとこと言ってほしい。

「それ、間違ってはいないけど相談してね」と、

それを言おうとするのだけれど、

喉元まで出掛かった言葉についで出た嘘は「おつかれー笑」って、

どんだけ小心者なんだろうといつも思う。

忖度しない社員が必要か

その辺りを差し引いても、うまく彼女の個性を活かせば、

経営者の良き協力者になってくれるだろうと思っていた。

例えばこんな事があった。

外部から講師を招いて5Sセミナーを行った。

その後、社員を一堂に集めた朝礼の場で「我が社も5S活動を行う!」と宣言した時、

彼女は私のところに来て、

「まずは社長が率先して会社の周りの雑草を抜いて下さい!」

と言われたのには金槌で後頭部を殴打されたようだった。

耳の痛い話ができる社員

彼女の意見が、正解なのだが、

私のくだらないプライドが邪魔をした。

いや、正確に言うと

「自分が率先してやらないと皆んなついて来ないよな」

と感じていたそのタイミングで言われると、

彼女に従属したと思われるのが嫌だったのだ。

また、こんな事もあった。

清掃の派遣社員の方に辞めてもらった時のこと。

これからは、トイレ掃除は社員ですることにしたのだが、

トイレの壁に貼られたローテーションリストの最上部に、

「社長」とあったw

彼女の忖度しないそんな提案にはムカついたことはない。

嫌味でしているのではないというのはよくわかっていいる。

彼女はいつも社内の課題を考えているのもよく知っている。

技術部の佐藤くんの顔色が最近よくない、とか。

階段の段差が一つだけ高さが違う、とか。

どおりで、よく躓いたのこのせいかとはじめて気が付いた。

忖度しない社員が気付かないこと

彼女は頭の回転がとても速く、

いつも2、3歩先をみて行動している。

彼女の先見性に加えて、

女性特有の感覚や主婦目線から切り込んでくる。

だから、我々男性には気がつかない盲点は次から次へと指摘され、

カイゼンへと繋がった。

しかし、その気の利いた行動が、

知らず知らず、周りから疎んじられることもあると言うことを、

彼女は気づいてない。

忖度しない性格が、

仕事を潤滑に進めると同時に弊害になっている。

それを知るには、

やはり、行動する前に一度相談することだ。

彼女に一度打診したことがある。

部長級の待遇をするので管理職になってほしいと。

すると。

「お金には困っていない。
薄給でいいので自由にさせてほしい」と言う、、

そんな感じだった。実に「彼女らしい」、と思う。

彼女のような存在が私のビジネスパートナーであれば、

会社もだいぶ変わっていたのではないだろうか。

いや、バッチバチの言い争いに発展してるかもしれない(笑)

しかし、当時は気が付かなかったことなのだが、

対等にはっきりものが言える人が必要だったと気がつくのは、

私が全てを失ってからだった。

敵にすると怖い。

味方にすると金棒だ。

彼女が経営陣の1人として、光り輝いていてくれたら、

会社も人も変わっていたのかもしれない。

活かすも殺すも経営者次第と言うことになるのだろうか。

彼女は今どこで何をしてるか知らないが、

元気にしてるだろうか。

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