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後継者の「家族」とは

2021.05.08

後継者

親族内承継している後継者の多くは会社の中に家族がいます。

当然ですが、その当然が、なんかよく考えると不自然に思えてならないのです。

韓国映画で大ヒットした「パラサイト」は半地下に暮らす家族の物語。

その家族が裕福な家に寄生して、本体を蝕んでいくと言うストーリーです。

私はあの映画で、家族が同じ「職場」にいることが違和感があり、滑稽でした。

時が経てば忘れる感覚

同族経営から離れて3年が経ちました。

あの頃、家族が同じ職場で同じ空気を共有することに既に慣れていたのですが、

もうとっくの前にそんな感覚はどこかに行ってしまって、

今ではとてつもなく、釈然としないズレた感じがするのです。

家族を紹介する

昔アルバイトをしていた飲食店には、新しいスタッフの多くが「紹介」で入ってきました。

一番多いのは「友達の紹介」です。

仲の良い友人と一緒なら面倒臭い人間関係も緩和されるし、何より新鮮で楽しい。

そんな中、驚きの「紹介」がありました。

「家族の紹介」です。

姉が弟を連れてくる。兄が妹を連れてくる。父が娘を連れてくる。

年配のお父さんが娘に仕事を教えてる姿は「滑稽」をはるかに飛び越して、

もはやカオスでした。

その当時、

「よく家族なんか連れてこれるよな。恥ずかしくないんかな」

としきりに感じてました。

自分なら絶対に嫌だった。

外の顔を家族に見せるのも、見られるのも抵抗があって絶対拒否でした。

人生は思いがけなく

それから数年。

「いつかこうなるだろう」とは、なんとなくだが思ってはいました。

現実になると想像とは違った。些細な部分はとくに。

業務で家族と同居するのはさることながら、

会社の忘年会や社員旅行などの社内行事は、家族の存在を消してしまうかのように

完全にアイソレートします。シャッ!

あれほど家族に外の顔を見せたくないと願っていたにも関わらず、

人生は時に思いがけない方向に進んでしまったり、

そうなってほしくないと願った方向に行ってしまったり。

ほんとに因果なものだと、、つくづく思いました。

後継者のストレス

公私混同を嫌う父親は意識して距離を置いてくれました。

厄介なのは経理を担当していた母親です。

「就業中は話しかけないでくれ」となんども抗議したが、

好意のつもりの母には私の意図は伝わらなかった。

同族経営を営む家族の中で、

特に若い後継者はこの「歪な」家族の形は違和感というより拷問に近いのかもしれません。

毎日のストレスはそれだけではありません。

就業中の父親の放屁や鼾は聞きたくない。

また家族に対する社員の雑言は、やり場のない苛立ちで、苦いジリジリした気分に虐められます。

それぞれの事情

こうした世間から見た些細な日常を目の当たりにするたびに、

「家族」と言う言葉の怪しさを感じます。

同族経営者(とくに後継者)にとっての家族とは「それぞれの事情を抱えた家族」の一つなのです。

一方、同じ家に暮らさない家族もいます。

血の繋がりのない家族もいます。

ハンディキャップを抱えた家族や犯罪歴のある家族もいます。

それぞれに事情はあり、一つひとつの実態はまるで違います。

それぞれの事情を抱えた家族の中に「同族経営の家族」がいる。

ただそんだけの事かもしれません。

 

 

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