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後継者の選択

2021.03.17

後継者

古きより直系男子が家督を継ぎ、後世に残すと言う風潮はジェンダー論議が活発な現代においても健在です。

なお、親族内で経営を承継するにおいてデフォルトとされているのが親子の確執問題。古今東西、歴代将軍もみんな悩んできた親子問題。解決する特効薬はあるのでしょうか。

いつも悪いのは後継者?

私の後継者時代を振り返っても周りの次期社長候補たちは、何食わぬ顔で振舞っていますが、内心はいつも親との関係で疲弊しているというケースは珍しくありません。

皆さんの記憶に久しいあの世間を騒がせたお家騒動。後継者が親を追い出したり、逆に後継者が会社をやめたり、レアケースですが兄弟で内紛が起こり、社長で長男の兄を会社から追い出すこともあります。そこまで酷くなくても、社内の改革が進まず、優秀な社員が辞めたり、売り上げを減らすケースなど、このような想定外の弊害でうまくいかない事業承継はたくさんあります。

その場合はたいてい「あのバカ息子のせいで」などと後継者が悪者にされます。なぜなら、それまで創業者には威厳と権威という過去の実績と古参社員には大きな恩義がありますから、何をしたって創業社長が正義とされ、後継者の立場は隅に追いやられることが前提となります。

後継者が不利な状況にやられるのは何も親との確執で劣勢をとるだけではありません。表面化しにくい問題として事業の賞味期限問題が後継者を苦しめます。会社や事業のサイクルはだいたい30年と言われますが、そもそも会社は30年に一度くらいは大掛かりな改革を必要としています。それはなぜかというと、持っている主力商品やビジネスモデルが、だいたい30年で陳腐化するからです。それに手を打とうとする後継者はたいてい社内から冷たい扱いを受けることが多い。

そんなタイミングで後継者にバトンが渡ることが多く、バトンを渡された後継者にとってはそのまま勢いよくスタートするはずが、予定になかったハードルがあったり、水濠があったり「聞いてねぇーよ!」と叫びたくなるのも無理ありません。

居心地を求める後継者

しかし一方で、永遠に続くと信じてた会社の賞味期限を気づかぬふりをして、周囲の社員に迎合するうまい後継者もいます。そのほうが、余計な反発やストレスを受けずにすみますので、居心地がいいのは確かです。

一時的な居心地をとるか、苦しくとも社内改革へ動くか、という選択肢を後継者は突き付けられます。さらに言うなら、社内改革も必ずしもうまくいくわけではありません。

結局後継者というのは、何を選択してもあまり高くない可能性の中で会社の引継ぎを成功させる必要があります。

それでも継ぐと言うのは、血の系譜でしょう。覚悟です。毒親であろうと、その事業が陳腐化していようと。継なげる覚悟がないなら舞台をおりましょう。後継者失格ではありません。後継者の選択です。

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