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頑張る後継者から社員が離れるわけ

2021.03.03

後継者

二代目社長・後継者が先代社長や古参社員と衝突した時。

今までのやり方や思考に限界を感じた時。

思い悩む後継者は多いと思います。

このような悩みを地元「経営者の会」あたりで相談?

できませんよね。

だから、皆さんは解決の場を自分に求めます。

本を読んだり、新しいスキルの習得に励みます。

わかります。私もそうでした。

パワーポイントでプレゼン資料を作って、社員の前で力説したことも一度や二度ではありません。

しかし、やればやるほど、社員と自分との距離を感じ孤立していきました。

そして、ある時、「俺、焦ってるわ」「何に焦ってるんやろ」

その時、大事なことはもっと他にあったと悟りました。

自分が変わると言うこと。

そんなに簡単な事ではありませんが、会社や人間関係を変えるには近道はないと思います。

後継者がつまづく理由

二代目社長・後継者の悩みの一つに、社員と自分の温度差と、親との確執があります。

・会社の改善のために頑張っているのに誰も賛同しない

・新規事業への関心や積極的な協力者がいない

・何かにつけて反対意見を押し付けてくる

・自分が部屋に入ると空気が変わるのがわかる

・将来を心配して改革案を打診しているのに信用してくれない

 

といったところでしょうか。他にもいろんな例はあるとは思います。自分の考えは間違っていない。しっかり経営学も学んだし、中小企業診断士の資格も持っている。一見しっかりした理論で「規律・ルール」を徹底させたり、仕組み化、見える化といったキーワードで揺るぎない建造物を立てるかのように社員を動かそうとします。

しかし、残念ながら、その苦労はほとんどの場合うまくいきません。でも、皆さん、心配いりません。どこの同族企業も同じような悩みをお持ちです。うまくいっているように振舞っていますが内情はそんなに平穏ではなさそうですよ。業種や業態に関係なく、ほとんどの会社で程度の差こそあれ似たような問題が起こっています。

では、どうしてこのような問題は起こるのでしょうか。

それは、後継者であるあなたに問題がありそうですよ。

問題は後継者の考え方

二代目社長あるいは、後継者のあなたは社員が何を考えて、自分に対してどう思っているか気になりませんか? それを意識しているかどうかはともかく、心の底でこんな恐怖があるのではないでしょうか。

「社長のバカ息子と思われたくない」

もしそうだとしたら、自分は親と比較されて劣っていると劣等感を持っているかもしれませんね。嫌な状態から逃れたい一心で、仕事や自己研鑽を頑張っている状態ではないでしょうか。もちろん今あなたが頑張っているのは、将来不安のないよう盤石な体制を築きたいと言う思いもあるでしょう。しかし同時に、自分が見放されるという恐怖と戦っていることもあるのではないでしょうか。その恐怖から逃げようとすると、気持ちにゆとりを持つことができません。そのことが焦りにつながり、その焦りを払拭しようと自己研鑽に勤しみ、周囲の人間に自分と同等の努力と理解を求めます。

そして、そこから後継者の無意識に発せられる言葉や表情、所作などが暗黙知として社員に見透かされているのではないかと言うことです。このお仕着せが、周囲の人にとっては、ウザイ存在になるというのが、私の見解です。さて、思い当たる節があった場合どうすればいいのでしょうか。

常套句ですが、開き直りは最強です

私の経験上、こういった状態になった時には、「どう思われようが知らん」という開き直りです。そもそも、誰があなたの事を「バカ息子」だと思っているのでしょう。そのほとんどが、後継者であるあなたの思いこみではないでしょうか。仮にあったとしても、たいした影響力のない人の愚痴程度です。その程度の話はその場だけで一瞬でスルーされます。その程度なのです。不安になったり、イラっとするたびに、自分に言い聞かせます。

「まあええわ」と。

社員が言うことを聞かない時は、「まあ人間、そんなにすぐに人の言うことは聞けないよな」と達観してみます。もちろん、最低限言うべき事は自分の信念は曲げませんが、「次は気をつけてね」とライトに言われると、「ああ、悪かったな」と素直に反省できたりするものではないでしょうか。気持ちに余裕がない人はすぐにバレます。そうすると、人は、その人の話を聞こうとしなくなるのです。後継者が愚直に頑張るほど、社員との距離がどんどん離れるのはそういうことなのです。

後継者が変わると会社が良くなる?

しかし、見方によっては社員を甘やかし、緩く物事を許容する事で、現実は変わらない。むしろ状況は悪化するんじゃないか。
そう思う方は結構いらっしゃると思います。私も舐められると思ってました。けど、よくよく考えると、自分の考え方や気持ちに余裕が生まれれば、雰囲気や所作、言葉の端々から発生される暗黙知によって、同じ言葉でも相手への伝わり方が変わります。

社員に変化が出てきたと実感したのが、社員の方から求める面談の数が増えた時でした。今までのように、無意識に高圧的になっていて閉ざされていた会話も、冷静に穏やかに対峙することで素直に受け入れられると実感したものです。

つまり、自分の思考を変えれば、そこには暗黙知が生まれ周りの世界に対する表現も変わります。となれば、周囲の人の反応も変わるものです。周りの2人が変われば、4人が変わり、16人が、、どんどん二乗的に増えていく感じです。ですから、後継者一人の心の持ちで、会社は一変します。

少し時間はかかりますが、焦らずじっくり行うことが重要です。

大丈夫です。歴史はそんなに早く変わりません。

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