EGBO BLOG

  1. ホーム
  2. エグボブログ
  3. 社員から宣告される辛さとは

社員から宣告される辛さとは

社員から辞めますと宣告された事。
今まで何回経験してきただろう。

信頼していた社員がまさかの宣告

正確には直属の上司か部長経由で、「社長お話があります」と来る。

直接来る場合もたまにある。

その時の表情やトーンで、大体の話の内容や原因まで分かるようになってしまいました。

告白されて一番キツかったのは、私が社長に就任してすぐのころ、将来有望で役員候補に挙げていた香椎くんが入社した。

私は彼を信頼し、彼が60歳になるまでの計画や、二人で将来の会社のビジョンも語っていた。

香椎くんは大阪出身で妻の実家が京都の田舎町ということで、一緒に流れてきたパターンだ。

このパターンの社員は結構多くて、共通して皆優秀だった。

香椎くんが優秀で他の社員と一線を画すところは、挨拶する姿勢だ。

野球部出身が起因するのかどうかわからないが、いつも一度静止して45度頭を下げる。

これは私だけではなく周りの先輩社員にも同様なことをしていた。
本人はこれが特別な事ではなく普通だと思っており、違和感や擬古地なさは全くない。

仕事も優秀だった。
データベースを作って営業社員が管理しやすいように工夫したり、わかりやすく資料をまとめるのも営業の香椎くんだ。

外見も爽やかな好青年で俳優の鈴木亮平に似ている。
また、協調性に富んで愚痴や陰口は彼から聞いた事は一度もなかった。
強いて欠点を挙げるとするなら、
どことなく一点の陰りのような一抹の不安を感じさせる表情をたまにする。

そんなある日、香椎くんから
「社長お時間いいですか?」とあった。
私は、先日から始まったプロジェクトの相談だろうと思い、
簡単な打ち合わせの部屋に入った。

開口一番。
表情を変えずに。
「社長、辞めさせて下さい」
「?? え?」
「会社を辞めたいと思います」

壁がゆがむ

事態が飲み込めるまで少し時間がかかったように思う。
その瞬間、
香椎くんの後方にあった白い壁がムンクの叫びのように

グニャ〜〜って
歪み出した。

人間は目の前の状況が把握できず、事態を飲み込む段階で風景がゆがむ。

僕が大学1年生の頃、
結婚を約束するほど仲のいい可愛い彼女がいた。
講義が終わって、
いつものように一緒に立ち寄る八王子の駅ビル。
話があるので少し時間いい?と聞いてくるので
なんか他人行儀だなと思いつつ、
屋上のベンチに腰掛けた。

「あのね、私好きな人できたの」
「?? え?」
「だからもう会えないの」

その時も彼女の後ろのレンガの壁が
グニャ〜っと歪んだ。

僕は信頼していた部下からの宣告で、その光景と被って何が何だかわけがわからず。
たぶん、自浄作用なんだろう、大学生と時も部下から退職を告げられた時も、
理由も聞かずにその場から立ち去って、その日以来、会わないようにした。

また、
あの
グニャ〜
にならないように。

ご依頼・お問い合わせ

新後継者育成講座のご相談