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こんな会社継ぐんじゃなかった

2020.09.02

後継者

後継者の皆さんなら1度や2度は「継がなきゃ良かった。。」と後悔した経験ありませんか。先日、若い後継者の方から「継ぐんじゃなかった」とお悩みの相談を受けました。私もいやというほど経験してきましたので、その時の思いを語りたいと思います。

こんな会社継ぐんじゃなかった

どうしてあたなは親の会社を継いだのですか?人によって会社を継いだ理由は様々です。ただ何となく継ぐことが運命みたいに思っていた。継ぐ気なんてサラサラなかったけど親が病で倒れて覚悟を決めた。サラリーマンで一生終えたくないから親の会社に入った。

自分から親に頼んで継がせて欲しいと思う後継者は以外に少ないものです。また、嫌々ながらにしてもどこかで親の事業を助けたいとか親の期待に応えたいというのは親子だから芽生える特有の感情だと思います。親への愛情とか期待に応えたいと思う反面どうもうまくいかないのも親子経営の悩みです。

最初の頃は、周囲の期待に後押しされて凱旋パレードよろしく歓迎モードで迎えられます。ところが、入社してから月日が経って、初心とは少し違った変化が訪れます。満身創痍で張り切っていたのに思ったほど成果が上がらず毎日が空回り。期待に応えようとするその努力が親からも古参社員からも否定され、誰からも認められず悶々とする毎日に嫌気がさしてきます。もう自分の存在は何なのかさえわからなくなってきます。

負のループ

このような負のループに入ると厄介です。そこから抜け出すにはちょっと時間がかかりそうです。このループにいる間は創造力やポジティブな精神が削がれて、負の感情しか生まれてこないのがこのループの特徴です。

私もしょっちゅうこのループに嵌って抜け出せないでいる時期がありました。この時期にいると感情が高ぶっているので、事故は起こすわ、どこかのおっさんと喧嘩になるわ、家族に疎んじがられるわで、ほんとロクでもない時期がありました。

たぶん私が負のオーラを全力で出してたんだと思います。そんなモヤモヤしてる頃に負のループにいた頃、よくやっていた行動が下記の3つを意識することでした。そうすると、いつか向こうの方から抜け出す出口がやってくるのです。

負のループの脱出方法はこれ

悩みの正体を知る

原点に戻って考え直す

一旦離れる

 

悩みの正体を知る

このループにいると原因を他人に求めがちです。まず、なぜ自分がこんなに悩むのかその原因を掘り下げていきます。Why(なぜ)を繰り返す事で本当の自分の悩みに対峙することができます。この時に有効なのがマインドマップの活用です。私の場合はA3の用紙を使って、真ん中に「探したい対象」を書き出して、それに関連する枝葉をつけていきます。例えば、悩み→会議で提案が全否定された→なぜ→理不尽な理由に古参が賛同→ムカつく→なぜ→提案に落度は、、そうやって、なぜを繰り返していけば次の行動が見えてきます。

原点に戻って考え直す

次にやって欲しいのが、そもそも論です。何で俺悩んでんの?何で継いだんだろう?今やっていることは会社にとって必要なことなのか?先代が裸一貫で興した会社なんで次世代に継なげないといけないのか?先代や親は本当はそんなに期待なんかしてないんじゃないか?別に自分が継がなくても継ぎたいと思ってる親族や非親族がいれば彼でいいのではないか?じゃあ、自分は一体どうしたいのか?自分の人生どうしたいのか?そもそも家督を長男が継ぐとか戦国時代じゃあるまいし、現代の思考にあっているのか?

そんな事を考える。気になった事はメモする。今だとその場でググったり、エバーノートに保存したり、昔とは違い大変便利になりました。

繰り返し考えながら散歩する。こういう事を考えるときは散歩がいいです。私は近くに片道1時間ほどの里山があったので、よく歩きながら考えました。今では目を瞑って頂上に行けるほどその路を熟知してます(笑)

一旦離れる(辞めるという選択もあり)

ピアノの演奏者が新曲に取り組む時にうまく音調が合わないと、「猫踏んじゃった」みたいな基本パターンに戻って調子を修正するという話を聞いたことがあります。一旦悩むの辞める。それができれば最初から苦労しない、と言われそうですが、とにかく前の徹底的に考える行動とは真逆の考えない行動に入る。

私はこの行動を熟成期間と思っています。煮詰めて考えて、修正して、まとめて、それでもまだモヤモヤは残っている。そんな時になるべく考えない白紙の時間を作ってみる。

私の場合はプチ旅行に行きました。もちろんソロで。友人や家族を伴っての旅行はこの時期は避けた方が無難です。なぜなら、この時期は負のビームがガンガン出ているから、迷惑がられます。間違いなく。で、この熟成期間が過ぎると正解ではないのですが、答えが降りてきます。

もし何も降りてこなかったら、少し乱暴な言い方になりますが、一旦会社を離れるという手もありだと思います。

同族経営は親子仲が良くてフワフワした関係は理想的ですが、極めて稀でそっちの方が危険な香りがぷんぷんします。親子だからこそ、喧々諤々の議論や本能のぶつけ合いも同族の正しい事業承継の一つであると思います。それで戦いに臨んで負けた後継者は一旦会社を去って振り出しに戻って、自分の人生見つめ直すいい機会なのではないでしょうか。リスクが大きいのであまりオススメしませんが。

まとめ

継がなきゃよかったと後悔して紆余曲折あって25年ほどが過ぎたわけですが、今思えば、あの頃「自分には後継者という生き方はできません」とはっきり断わって一旦会社を離れてみたらまた違った人生があっただろうと思う。

そんな勇気は残念ながらなかった。一度入った親の会社を離れるという決断は多くの犠牲を払います。
しかし、25年の月日が経って時代も様変わりした今日。事業承継のカタチも変わりました。長男がセオリー通りに従って継ぐ方法もうまくいけばいいのですが、荒治療で一度追放されるのも、今後の会社に繁栄もたらす土産を持って帰ることだってあるんですから。

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