リスクを受け入れる考え方

2020.11.23

2020年11月19日。九十九里浜におびただしい量のハマグリが打ち上げられている映像を目にしました。肉厚で美味しそうな極上のハマグリです。市場で買ったら一個500円はするでしょう。漁業権の関係で勝手に獲ってはいけないそうですが、そんなのお構いなしでバケツで持って帰る人が大勢いました。地元漁師の方もこんな事は初めてだと驚きを隠せません。そんな映像を見ながら一抹の不安がよぎります。大きな地震や災害の前触れでないことを祈ります。

何が起こるかわからない

そして、その3日後の22日。茨城県北部に震度5弱の地震が発生しました。

東日本大震災からもうすぐ10年。そして新型ウィルスの感染拡大が今全世界で進行中。「私たちの住む世界は危険になってしまった」と感じています。

でも考えてみれば、それ以前だって、世界はそんなに安全ではなかったのです。いつ地震が起こるかわからないわけだし、いつ交通事故に会うかもわからない。勤めてる会社が突然倒産するかもしれない。大切な家族と離ればなれになるかもしれない。悲観的なことばかりですけど、考えてみれば100%の保証なんて何ひとつないのですよ。そんななか、自己正常バイアスがかかって「自分は大丈夫」という暗示のもとに生きてきたから、そのリスクを勘案しなかっただけです。でも、常にリスクはあったのです。

 

リスクを自覚するということ

自分が前の会社を去ることになって、自分が「何が起こるかわからないリスク」にさらされているということに自覚的になってはじめて、様々なリスクというものは急に降りかかってくるものと改めて思うようになりました。もともと、「生きて、選択して、行動する」ということは、リスクをとることの繰り返しだったということに気がつきます。

人生は予測のつかないことの繰り返しです。自分が愛した会社から追放され、大きな災害が起き、新型ウィルス感染拡大、そして次は自分が罹患者になってしまうかもしれないと怯える毎日。そもそも、そういう自分では予測のつかない変化はいつだって起きるものなんだと考えれば、生きていくということはこういうことなんだということに行き着きます。

そう考えると、リスクのないものを選ぼう、とか、安全圏に行こう、という発想がいかに非現実的かということに気がつきます。残念ながらリスクはどこに行ってもある。だから、なるべくリスクを具体的に把握するように心がけ、そのリスクに向き合うための生き方や考え方を身につけて、リスクを受け入れる。それが一番現実的な回答になるわけです。

 

リスクに脅えても仕方がない

また、何が起こるかわからないリスクの対照に、自分の手が届かない範囲の外で、全く予想しなかったことが起こって、チャンスとして現れることもあります。プラスとマイナス。陰と陽。古来から対照にある原理です。

安全(だと思っていた)な世界から危険な世界に変わってしまった、と脅えるだけでは、大事なことが見えなくなってしまいます。脅えていたら、現実的に考えることができなくなってしまう。

今までの世界もこれからの世界も、何を自分で選択するのか、何をもって良しとするのかというのは、結局、自分が決めないといけない。間違った選択をしてしまって後悔していても、後になって振り向いたらその選択が正解だったということはよくあることです。