心を壊すということ

2020.12.05

コロナの影響なんでしょうか。ここ最近、電車が人身事故でダイヤが乱れることが多いと感じるのは私だけでしょうか。今まで順応してきた仕事の環境や人間関係の変化によって、新しい環境に適応しようと、今いろんなところで障害がおきているように感じるのです。疲弊しているんだなぁと感じます。人と人が遮断されて、少しずつ本来持つ人間らしさが崩壊していってるように感じています。心にも体力があり限界があるということです。

身体の疲労は体感しやすいけど、心の疲労は気を使って観察しないと理解しにくい。そして心の故障の方が複雑で回復に時間がかかります。

心を壊す3つの要因

  • 目標をなくす
  • 強い重圧を受ける
  • 主体性が失われる

ウィニングアローン 為末大 プレジデント社より抜粋

 

目標をなくす

人間は目標のために頑張ります。今期の目標や社員に持たせる数値目標などですが、目標達成のために犠牲を払いすぎると、達成しないと諦めてしまうと廃人のようにやる気が起こらなくなることがあります。目標達成がすべてであり、そのために日常を犠牲にする人や愚直に実践し続ける人に多いです。短期集中型の場合ならまだしも、長期的にこの状態でい続けられるほど人の心はそれほど強くありません。

 

強い重圧を受ける

もう一つは強い重圧を受けることです。自分がやりたいと思う意識とは反対に、「後継者なのに」とか、「先代みたいに」と必要以上の強い期待が高まると、重圧を感じ、自分ではどうしようもない息苦しさに襲われてしまいます。夢中は義務に弱く、重圧は義務を生み出しやすい。重圧に晒されることで、目標はノルマ化し、計画通りに進まなくなった時、心は疲弊していまいます。

 

主体性が失われる

主体性が失われて耐えれなくなった時に心は壊れます。父親である会長や社長に主導権がある環境でこの状態になる後継者は少なくありません。心が健康でいるためには自分が自分である程度決められることが重要です。後継者にもタイプがあり、機械のように従順な人はダメージを受けにくいが、私のように自分で決定することを重視するタイプは、この状態に長くいると適応できずに、心が壊れていきます。

 

何もできなくなる

人はよく、成功した人は「苦労を重ねて」「努力をして」、とよく言うが、苦労ってどう言うことなんだろうと思います。歯を食いしばって一心不乱に頑張っている姿を苦労と表現するのは、ちょっと違うような気がします。私は苦労っていうのは、やるべき事が目の前にあるにも関わらず、「気持ちが入らず何もできなくなる状態」に陥る事が一番辛いと思っています。その状態がある一定期間続き、暗闇の中にいる状態に耐えるのが苦労なんだと、私ならこう定義する。

 

心が疲れている時は

もし、心が疲れてしまった場合、どうやって復活すればいいか。とにかく、休む、仕事から離れる、気分転換にサウナにいく、私がよくやっていたのは散歩。日差しを浴びながら散歩すると気分が前向きになっていくのがわかる。人それぞれなので、絶対はないと思いますが、とにかく環境を変えるのがいいと思います。その転換ができないから悩むと言う人はカウンセリングを受けるのがいいでしょう。その際に注意しておきたいのは、カウンセラーは魔法使いではないです。あまり多くを期待すべきではないです。あくまでも自分の中にあるものを聞いてもらうと言うことです。いくら考えても論理的な答えが出ないとか、悲観的な状態にいるので堂々巡りになった時は気持ちを整理する意味で有効と言うことです。そのあたりをしっかり理解しないで行くと、「話聞くだけで8,000円も取られた!」と文句を言っている人がいるようです。

 

いつも心に夢中を

社会は辛い状況を耐え切った人が成功談を書いていることが多いので、生存者バイアスがかかって、どんな苦難も乗り越えられると思ってしまいます。しかし、私も含め、全ての人はそれほど心は強くないので、どんな人も自分をよく観察し、心を守れるべきだと思っています。

主体性を持って「したい」と言う心が失われれば、何もかもが意味がなくなる。親の会社を継ぐ意味をよく考えて、「継がないといけない」という義務を「継ぎたい」という夢中に変えていく心の持ち方が大切ですね。そして疲れたなと思ったら休む。怠けているのではない。心が疲れているんです。選択は自由。結局は自分の人生。誰のものでもないのです。