ソフトバンク孫氏のビジョンの考え方

2020.07.10

孫の二乗の兵法

「孫の二乗の兵法」を聞いた方は結構いらっしゃるかもしれません。

自身の後継者教育も含めてソフトバンクアカデミアを開催するにあたり、孫代表が提唱する

理念や戦術が「戦術や理念」が教育の基本となっていると言えます。

孫子の兵法と孫正義氏オリジナルの兵法の文字25文字からビジネスで戦うための心得です。

なんと、驚くべきは孫正義氏が26か27歳の頃にすでに25の戦略を考えていたというのです。

普通のビジネスマンはこれら25文字を自分のビジネスに落とし込んで日々生活している人は

ほぼいないでしょう。

これら25文字はビジネスの基本になる重要なキーワードなので、抽象度の高いものは

自分なりに具体化し、そして共感できる文字をピックアップして自分理論に昇華させれば

いいと思ます。

孫の二乗の兵法とは

【孫の二乗の兵法】       【自分なりの解釈】

道 ◆志を立てる          →なぜそのビジネスをするのかを自問する

天 ◆天の時を得る         →くるべき時に備えよ

地 ◆地の利を得る         →派生効果が生まれそうな場所

将 ◆優れた部下を集める      →協力してくれる信頼の厚いスタッフ

法 ◆継続して勝つ仕組みをつくる  →売れる仕組みづくり

頂 ◆ビジョンを鮮明に思い描く   →数年後の自分の姿

情 ◆情報を可能な限り集める    →常にアンテナを張っておく

略 ◆戦略を死ぬほど考え抜く    →どうやったら集客できるかを考え抜く

七 ◆七割の勝算を見極める     →完成度七割で大丈夫

闘 ◆勝率七割とみたら果敢に闘う  →七割で問題なく戦える

一 ◆一番に徹底的にこだわる    →一番でなくても上位で安定する

流 ◆時代の流れを見極め仕掛ける  →次にくるものに敏感になっておく

攻 ◆あらゆる攻撃力を鍛える    →強みを鍛える

守 ◆あらゆるリスクに備える    →弱いところは他者に依頼する

群 ◆単独ではなく集団で闘う    →アライアンスを準備する

智 ◆あらゆる知的能力を磨く    →今のビジネスに関連する知識を蓄積する

信 ◆信頼に値する人物になる    →約束は守る・時間に遅れない・

仁 ◆人々の幸せのために働く    →利他の精神

勇 ◆闘う勇気と退く勇気を併せ持つ →撤退する勇気

厳 ◆時として部下に対し鬼になる  →他人に厳しくできるのは自分を常に戒めているからだ

風 ◆動くときは風のように素早く  →思いついたらすぐ行動

林 ◆交渉は水面下で極秘に     →感情を抑えて冷静に

火 ◆攻撃は火のように激しく    →目標が決まれば烈火のように

山 ◆ピンチでも決して動じない   →逆境でも動揺しない

海 ◆勝った相手を包み込む     →ライバルには包容感をもつ

 

 

「頂情略七闘(ちょうじょうりゃくしちとう)」

ビジョンを固める段階です。

その市場で頂点に君臨するイメージを描き、情報蒐集し、いけると判断したら

果敢にその市場で戦う。

私は「孫の二乗の兵法」の中で一番この件がしっくりきます。

 

「頂・情・略・七・闘」

 

は目指すべき場所である。

ビジョンそのものと言い換えられる。

自分の登るべき山を決めたら、

自分の人生の半分は決まる。

勝利が半分決まる。

自分がどの山に登るかの決定は常日頃から意識しておかないと

そもそもそんな山に登る必要があるのかと堂々巡りが起きて

しまいます。

まずは自分自身を知り、

ビジョンはものすごく大切であると同時に、ビジョンが見つかれば

どうやって登るか、自分が登って大丈夫な山なのか、もうすでに登られて

いるオワコン山なのか見極める段階に移ります。

 

は情報。

情報の収集と分析です。

情報収集して、ビジョンを描く。

そしてビジョンを思い描いたら、

本当にそれが正しいか、

情報の収集と分析を徹底的に行う。

新規事業においても、

投資においても、

孫氏は何であれ、

行動を起こす前に必ず、

徹底的に情報収集を行っています。

 

は戦略。

死ぬほど考え抜き、絞り込まれたものが戦略です。

集められた多くの信頼できる情報を取捨選択しながら、最適と思われる

方法で行動を起こすけれど、トライアンドエラーの繰り返し。

10回仕掛けて反応があるのがそのうちの1回くらいってこと何でしょうね。

私の経験から申しますとそんな感じです。

 

この7という数字がキーナンバーだと孫氏は言います。

これが9割だったらいいかというとそうではない。

9割の確率になるまで準備すれば手遅れになることも多い。

敵も準備ができてしまう。

だから遅過ぎにならないように、

若干、早め早めに攻めていくそうなんです。

だからといって、早ければいいというものでもない。

5割や6割の勝算のところで手を突っ込んでいくと、

一か八かになり過ぎる。だから7割の勝率のところで進んでいく。

この7は、その裏に3の意味も含んでいる。

退却する勇気のことである。

「考えに考え抜いた上での執念の入った7割」

3割以上のリスクを冒してはいけない。

失敗した場合でも、一目散に逃げれば全滅しない。

「トカゲのしっぽも3割くらいなら切ってもまた生えてくる。

半分切ったらはらわたまできて死ぬ、ということです」。

ここで言われる七は進出と撤退に重点が置かれているが、

商品・サービスについても七割がちょうどいいと考えます。

完璧な商品やサービス作って市場へ投入なんて考えてたら、

スタートアップ企業のほとんどはいつまでたっても市場に

アピールできない状態が続きます。

残り三割は修正・加筆でバージョンアップしていけばいいと思います。

 

孫氏は本当はすごく用心深い。

孫氏の弟で、起業家でもある孫泰蔵氏は、兄の行動原理を絶妙な比喩で説明する。

「兄はとても用心深いです。石橋を渡る前に、これでもかというくらいに何度もたたく。

ほとんどは渡らない、でも、いったん渡ると決めたら、ダンプカーで渡る」

出典:日経ビジネス(2019年12月9日版)

 

 

20代の若さでこのビジョンですよ。

大きすぎるだけに共感しにくさは否めないですが、

頂情略七闘

目標を定めて、情報収集、勝つための戦略、七割できたら突っ込む、

ダメならさっさと撤退する。

何事においてもビジョンは必要性を改めて感じました。