不遇の時代の思考法

2020.11.21

人生長く生きていれば、理不尽なことはいくらでもあるもんです。職場でも家庭でも、地域のコミュニティーでも人が集まるところには矛盾や理不尽という妖怪変化は必ず現れ、何をやってもうまくいかない不遇の時代があるものです。

頭の中でジャンル分け

特に人間関係で悩むことが多いと思うのです。父である社長や会長。古参社員。どうも相性がよくない意地悪な社員。なにも自分を殺して媚びへつらう必要もないのですが、いちいち言い争っていては神経が持ちません。私はこういう場合は、ジャンル分けするようにしています。

頭の中にフォルダーを作って、(苦手だけどうまくしないといけないヒト)(適当に流してもいいヒト)(仕事できる信頼できるヒト」そんな感じでジャンル分けしてます。

 

苦手だけどうまくしないといけないヒト

父である社長や会長、あるいは古参社員は「苦手だけどうまくしないといけないヒト」のジャンルに入れる後継者は多いのではないでしょうか。そして、このジャンルがいちばん厄介です。社員の前で罵倒されたり、無理やりな計画で失敗した責任を押し付けられたり理不尽この上ないことに怒り爆発なんてあるでしょう。でも、爆発する前にどのジャンルに入っているか頭の中のフォルダーを開いてみて下さい。

 

適当に流してもいいヒト

「適当に流してもいいヒト」にはあまり深く介入しません。笑顔で流す感じで「スルー」する。もちろん人間は感情の生き物だから、腹も立つし、納得もいかないこともたくさんあります。私の経験上、反論したり、逆に同調したりしても、やはり時間と労力の無駄にしかならなかったことが多かったです。馬鹿にする感じが相手に歪曲して伝わると面倒なのでその辺りは気を使っていました。

 

仕事できる信頼できるヒト

私の「仕事できる信頼できるヒト」の基準は端的ですが、SNSなどのメッセージの速度が基準になっています。例えば、ラインを送ったらすぐに返信がある人。たとえ忙しくても「ごめん会議中」と6文字だけ打って返信する。そして30分後に丁寧に回答があったり、直接電話があったりする。こういう人は間違いなく仕事ができる。そして早い。私は即「仕事ができる信頼できるヒト」のフォルダーにしっかり入れます。もちろん、公務員やショップの店員さんなど現場で作業されている方ですぐに返信できる環境にない人は除いて、最近のビジネスマンは会議中でも消音していて「ささっと」やる分には容認されている場合が多いのではないでしょうか。少なくとも私の場合はOKです。

それに対して、朝送ったラインが就寝直前になって返ってくるという、ちょっとタイムラグの感覚がズレてる人。ひどい時は3日ほど放置される。「完全にブロックされた」と思って、「何か気に障るような悪いことしたかな」とつい自分の行動を詮索してしまう。そして忘れた頃に何事もなかったように返信してくるのだから、恐れ入るというか、まぁ「遅いヒト」のジャンルにいれているので気にならないのですが。

 

思考法の一つ

フォルダーでジャンル分けというとなんか偉そうにと思われるかもしれませんが、気持ちを整理する上での一つの思考法なのでご勘弁いただきたい。とはいえ、なにをやってもうまくいかない、残念なヒトに翻弄されるような不遇の時代は誰にでもあると思います。それも柳に風とやり過ごすのがいちばんでしょう。

 

勝海舟も苦労した

幕末に幕府の要職と閑職を往来したのは勝海舟も氷川清話に文書で残しています。

「おれなどは、生来人が悪いから、ちゃんと世間の相場を踏んでいるヨ。上がった相場もいつか下る時があるし、下った相場もいつか上る時があるものサ。その上り下りの時間も、長くて十年はかからないヨ。それだから、自分の相場が下落したと見たら、じっと屈んでいれば、しばらくすると、また上ってくるものだ。(中略)その上り下り十年間の辛抱ができる人は、すなわち大豪傑だ。」

氷川清話 講談社学術文庫より抜粋

 

今では世の中のスピードはもっと早いから、十年も辛抱させられることはない。その不遇な時期もせいぜい二年か三年。長くて五年といったところではないでしょうか。