2020.12.26
創業家の跡継ぎが必ず一度は言われる言葉。
私も子供の頃から言われ続けてきた。
しかし、
ボンボンってなんだ?
一般的には、
ボンボンとは、
華美な生活に甘やかされて育った子息を揶揄する言葉だ。
華美な生活と甘やかす行為は、
投資という観点から見ると、
虚構と無駄しかない。
贅沢と投資は違う。
少なくとも中小企業の経営者は子息に投資する。
自分の周りの中小企業の跡継ぎ社長を見回しても、
そんな贅沢で華美な装いをしている人はいない。
少なくとも私の周りは、だが。
例えば、牛肉が贅沢品とされていた、幼少の頃、
ステーキを定期的に食べる家庭があったとしても、
それがテーブルマナーという教育で、
子息の将来の仕事や人間関係に、
役立つ観点で言えば、贅沢ではなく投資だ。
小学生だった頃、超合金のマジンガーZが、
欲しくて、欲しくてたまらなかった。
父親に言っても絶対無理なので、母親にすがったが、
願いは叶えてもらえなかった。
クラスで数人、超合金を持っていた。
見せびらかしてる奴らがうらやましかった。
彼らの親は自衛隊の幹部で横須賀や佐世保から来た転校生だった。
超合金は買ってもらえなかったけど、
本はたくさん買ってもらえた。
塾にも通った。
少林寺拳法も習った。
学費の高い私立の高校に通わせてもらった。
大学も、留学もさせてもらった。
投資先として優良銘柄と期待した親だが、
私自身が、
事業承継に失敗した結果を見ると。
だから、思う。
自分はやっぱりボンボンだ。