価値観を尊重する

2020.12.15

「音楽の趣味でその人の性格がわかる」

以前、とある人から聞いたことがあります。うん、確かにそうだ。私の場合、ロックなどの白人系音楽を好む人よりも、ジャズやR&Bなどの黒人系音楽を好む人のほうが、割と波長は合うのかなと思います。話も楽しい。

 

気の合う仲間は楽しいが

異性や同僚でお互いの気持ちや意思がよく通じ、価値観や趣味が同じだと、そこが居心地のいい場所になる。今日初めて会ったのに昔からの友達だったように、見事に波長が合う。でも、それって、私からするとそこはコンフォートゾーンのど真ん中。気分転換ていどに滞在するのは良いけれど、長居は禁物だと思います。真冬の暖かい布団の中から飛び出して、寒空の下で走り出すくらいのことをしないと人間は成長しません。

 

価値観を合わせるのではない、尊重する

無理して他人の価値観を合わそうとするとどこかに歪みができて生きづらくなります。しょせん価値観なんて他人とは似てはいても根本は違うもの。合わせる必要なんてないんです。重要なのは合わせるのではなくて、お互いの価値観を尊重し、認め合うことなんです。だって、同じ価値観の夫婦、同僚って側から観ていて、なんか違和感を感じる。「そうだよね〜」「そうそう」と女子高生のように「同化」しているのはなんか変だ。そんなんじゃ、お互い成長しないのでは?と言いたくなります。違う価値観や意見をぶつけ合わせて、お互いの思考をより深めることで化学反応が起こり、深掘りされた新しい思考に気がつくのではないでしょうか。そのためには、いろんな人に接して、意見を聞いて、「ここ違うな」と感じても、そこは尊重し、認め合うというプロセスが重要になってくるのではないでしょうか。

 

価値観の違う多様な人との出会い

より多くの価値観の違う人とつきあうことは、人生を豊かにする。同質ではなく、自分とは全く違う世界で生きる人と幅広く触れ合った方が楽しい。気になるのは、若い人が自分の世界に閉じこもりがちになっていることです。昨今のコロナ禍でリモート会議やオンライン学習という環境が日常化し、人と触れ合う機会が強制的に減らされました。ごく少数の同質の仲間としか話せない環境になっています。世代の違う人、住む世界の違う人との接触ができにくい環境になりつつあり、積極的なコミュニケーションをしないことが正当で新しい生活様式となっていることに危機感を感じます。

 

品格をつくる

もともと内向的な人にとっては、狭い世界にいれば、余計な気を使わなくてもいい、傷つくこともない。しかしそれでは小さな人間になってしまうだけです。耐性ができないから、些細なことで悩んだり苦しんだりしてしまう。結局ストレスの多い人生になるわけです。いろいろな人に揉まれて、刺激を受けて、時には盛大に失敗することで、人間は学習する。それによって考え方を確立していくことで「品格」が生まれる。それが人間としての魅力を作り、より多くの人と知り合うチャンスをつくる。こういうプロセスに乗った方が生きてる実感を持てるはずです。

 

日常化したオンライン会議や飲み会ですが、ここで積極的に知らないコミュニティーに登録して、新しい出会いを見つけて自己研鑽。それはたしかに理想的ですが、オンラインでは予想しない偶発的な出来事が発生しにくい。そこから発展していくには継続という努力が必要になってきます。

新型コロナ感染拡大が治り、日常が戻るのはいつになるのだろうか。とんでもない勢いで反発してくるその日に向けて、今はじっと耐えるしかありませんね。